陸軍1944年製作。木下惠介監督作。 田中絹代 笠智衆 東野英治郎 星野和正 杉村春子 佐分利信 佐野周二 原作は火野葦平の同題小説。 『高木家の初代はご一新のとき長州奇兵隊に参加する。これがのち三代にわたる、一家と陸軍との因縁のはじまりであった―。明治四年から七十年におよぶ陸軍の歴史を、著者自らの体験をもとに、その底辺をささえる兵士たちの軍隊生活の視点から描いた本書は、戦中文学の一大雄篇である。』 以上、本の紹介文を引用。 映画は、陸軍省情報局国民映画の後援の元に製作された為、当然、軍人精神や戦争を正当化させるような台詞はあるけれど、木下惠介監督が描こうとしたのは家族愛であった。 その為、監督は逆鱗にふれ、以後、終戦まで映画を撮ることができなくなった。 笠智衆演じる夫と妻役の田中絹代の夫婦の情。 母、田中絹代の息子への愛。 東野英治郎役の父親の出征した息子を思い遣る気持ち。 田中絹代扮する母親が出征する息子を見送ってどこまでも追いかけて行くラストシーンは感動的。 ジャンル別一覧
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